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      [ヨーロッパ絵画名作展 / 弘前市立博物館]     European Painting Art Exhibition / Hirosaki City Museum [A]

2012年9/8〜10/28まで[弘前市立博物館]で開催中の

[ヨーロッパ絵画名作展〜宮廷絵画からバルビゾン派へ〜]を観に行った

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展覧会リーフレットの絵=[愛しの小鳥/ウィリアム・ブーグロー](1867作)


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[アラブの美女/アレクサンドル・カバネル](1871作)

今回の展示の中で一番印象的だった一枚・・・嘆願・懇願・哀願・・・何かを訴えてくる眼差しは どこから見ても・・・こちらの視線をとらえて離さない・・・どの立ち位置からでも目が合ってしまう・・・以前同じく此処[弘前市立博物館]開催の[華麗なる美人画の世界]展で偶然にも会ってしまった[甲斐庄楠音]の[横櫛]の絵に会った時と似たような・・・絵にみつめられている感覚だった


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[花売りの娘/エティエンヌ=アドルフ・ピオ]

[愛しの小鳥]と並んで二点だけの展示コーナーは愛らしい二枚にホッとした空間(サイズは大きめで迫力あったけど)・・・[愛しの小鳥]からは小鳥に話しかける少女&小鳥の声が聞こえそうで・・・[花売りの娘]の方は今にも立ち上がってクルクルと楽しく踊り出しそうな雰囲気さえあった・・・


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[悲しみの聖母/バルトロメー・ムリーリョ]

この絵を観た時[エル・グレコ]の絵や[国立西洋美術館]で観た同じタイトルの[カルロ・ドルチ]の絵を想い出していた・・・この写真では色が違ってしまっているが本物の絵のベールは青い色だった・・・虚ろな表情と涙・・・天へ向かっての祈りの声が静かに響いてくるようだった・・・


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[夜会/ジョアッキーノ・パリエイ](1887)

いかにもヨーロッパの宮廷絵画!!という華やかな雰囲気のこの絵の前に立った・・・音楽と踊りの楽しげなパーティーの中にもいろんな表情があり(壁際で鏡越し!?に見てる人がいたり)・・・特に画面中央/左手の黒服の人物のリアル感はハンパなく彼だけ30cm程の小さな妖精人間のようで椅子に座る男性に何かを囁いてる場面からそのまま動き出しそうな気配さえした・・・本当に際だっていて・・・止まっているこの絵の中で彼だけ本当に生きているようでとても不思議だった・・・

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[ミルマン夫人の肖像/エドワード=ジョン・ポインター](1877作)

美しい横顔・・・華美すぎないドレス&その質感・・・気品あふれる肖像画


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[庭にて/ジャン=フランソワ・ミレー](1860-62作)

ミレーの作品の中の一点[庭にて]は紙にパステル/水彩/クレヨンで描かれたもの・・・ラフな中にも母と子のいる穏やかな日常の一場面・・・普通の暮らしの中にある幸福感のようなもの・・・

  [弘前市立博物館]で開催中の[ヨーロッパ絵画名作展〜宮廷絵画からバルビゾン派へ〜]は
  山形県にある[山寺 後藤美術館]所蔵作品(ヨーロッパ絵画60点)による展覧会で10/28迄
  [弘前公園]では[弘前城菊と紅葉まつり](10/19〜11/11迄)もはじまっているようです・・・

 ※ここに掲載した写真は展覧会リーフレット&ポストカード(会場販売)から・・・
  絵の作者/タイトル/制作年は[弘前市立博物館]HPの作品リストを参考にしています・・・

 ※上記↑[弘前市立博物館]HPの新しい[弘前市立博物館]HPはコチラ→[弘前市立博物館]HP
  (この記事の当時のHP(作品リスト)は博物館HPリニューアルによりもうないようです)

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コメント 2

しんいち

こんにちは。
静かそうな佇まいの博物館ですね。
エル・グレコを連想させる女性像がいいですね。目一杯描かない方が観る側にイメージを持たせてくれるような気がします。
(なので自分の絵もイメージの余白?のような物を残すように心掛けています。(^^ゞ
作品リストを見ましたがコローとルソーの油絵を観てみたいと思いました。(^^)
by しんいち (2012-10-23 13:04) 

KEI

☆しんいちさんへ☆
コメントありがとうございます☆

[弘前博物館]は[弘前公園]というお花見や紅葉の頃には賑わう公園内
の一角にあります・・・大きな博物館ではないけれど特別展の企画が
面白いので観に来ることがあります・・・ただ特別展時には常設展が
観れないのでこの博物館ならではの常設展を一度も観てません・・・
コローとルソーの絵があったにもかかわらず作者名もタイトルなども
確認するまもなく(閉館一時間前に着いてしまい・・・)絵だけ中心に
観ていったので自分でも作品リストから御指摘の二人の絵を検索して
ちゃんと観てくれば良かった・・・と今さらながらに思いました・・
(靑森市内の家から弘前市まで車で片道30km以上あるのです・・・)

絵を描くときに余白のイメージを残すよう心がけているということで
以前観たしんいちさんの[金色の馬]や雪の中を駈けるようにも思えた
幻想的な馬の絵を想い出しました・・・自分もそういう余白について
思う時があるのですが・・・つい足しぎみになってしまいます・・・

by KEI (2012-10-23 18:56) 

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